北海道の見所

北海道の最古のお寺は、平安時代に創建した有珠善光寺だといわれています。
洞爺湖の近くにあり、なんと1100年の歴史を持つ古いお寺で、天台宗開祖の最澄(伝教大師)の直弟子である、「円仁(慈覚大師)」が建てたお堂が元になっているとのことです。

鉈で作りあげる素朴ながら凄みのある仏像が日本各地に残っている「円空」が作った仏像もまつられていたり、仏教の教えをアイヌ語訳した版木が残っていたりと、日本史・日本仏教史に重要な資料をもつお寺です。
アイヌの民は文字を持たないため、教えるのも大変だっただろうと思いをはせてしまいます。
この版木は、善光寺境内にある有珠郷土館で実物をご覧になることができます。

函館にある日蓮宗の法華寺の本堂天井には、どこから眺めても目が合うよう描かれている「八方にらみ龍図」などがあります。
樹齢400年のケヤキや樹齢260年の椿にも注目ですね。
お寺がお坊さんだけでなく、周りの方たちからもしっかり守られてきた証拠です。

北海道の古寺名刹:高龍寺

北海道の古寺名刹:高龍寺
画像はWikipediaから

函館最古のお寺は禅宗である曹洞宗の高龍寺です。
函館山のふもとにあり、多くの建物が国の登録有形文化財に指定されています。

禅宗のお寺は色調が黒めなので見落としがちですが、軒先ごとの象鼻などはそれぞれ細かい彫刻があしらわれ、西洋の大礼拝堂のような雰囲気をかもし出しています。
函館の歴史にも触れられ、仏教美術も楽しめる名刹です。

札幌には、時代こそ昭和からと新しめですがオールマイティに願い事へ対応できる33体の観音像をまつった岩戸観音堂があります。
こちらの開山は小樽定山渓間自動車道の道路工事で亡くなった方の慰霊と道路内での交通安全祈願が始まりだそうですが、洞窟内に丁寧に祀られている観音像めぐりはちょっとしたアトラクション気分です。
衆生(生きとし生けるもの)全ての救済を目的に、こちらの世界と行き来しているといわれる観音様に感謝と祈りをささげられるパワースポットとして紹介されています。

広大な北海道では他にも古寺・名刹があります。
よそからのお出かけでも、地元の方も、知る人ぞ知る名刹を発見できる土地だと思います。

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