中国地方の古寺名刹

中国地方は大きく、日本海側の山陰と瀬戸内海側の山陽に分かれます。
それぞれ気候風土が違うので、お寺の構造も多少変わってくるでしょう。

まず山陽側で有名なお寺といえば兵庫県と岡山県の県境に近い、太子町の斑鳩寺(いかるがでら・はんきゅうじ)です。
天台宗の古刹で、創建はなんと606年、聖徳太子が建てたといわれています。
三重塔や聖徳殿、宝物殿の拝観も可能です。

広島県の古寺名刹:浄土真宗本願寺派の耕三寺

広島県尾道市にある
浄土真宗本願寺派の耕三寺。
画像はWikipediaより。

まるでお城のようなたたずまいの耕三寺は昭和に創建された浄土真宗の新しいお寺ですが、お寺全体が博物館になっているので美術品や文化財を拝観できる名刹です。
同じ広島県尾道には向上寺というお寺もあり、こちらにも三重塔など見所があります。
南北朝時代に開山した古刹ですから、併せてご覧になるのがオススメです。
また尾道の古刹として名高い千光寺は平安時代初期に創建された真言宗の名刹です。
山の中腹にあるので景色も良く、晴れた日にお参りしたいですね。

岡山県には備中国分寺があります。
奈良時代創建の古刹で、田畑の中にそびえたつ五重塔は重要文化財に指定されているそうです。
また浄土宗開祖の法然が生まれたという岡山県久米郡の誕生寺は、宝物館の拝観や堂内の参拝が可能な名刹です。近くに温泉が多いので、お参りの前後に利用されても良いですね。

山陰の鳥取県倉吉には、717年から723年の間に創建された大蓮寺というお寺がありますが、こちらはいまコンクリート作りの本堂に建て変わっています。
雪深い鳥取の風土から、頑丈なつくりにされたのかもしれませんね。
なんとなくインドやチベットなどの異国情緒を感じる不思議な外観ですが、山門は昔のままの面影を残しています。

鳥取県三朝(みささ)温泉近くには、投げ入れ堂と呼ばれる、崖のくぼみにすっぽり収まったお堂をもつ三佛寺があります。
投げ入れ堂はどうやって建てたのかが今も謎だそうで、開基の役小角が崖下で作ったお堂を投げ入れたという伝説からその名がついています。
いまも申し込みをすれば修験道の体験修行ができるお寺です。
鳥取県にはほかにも霊峰である大山や摩尼山があり、大山寺や摩尼寺も平安末期創建だとのことです。
境港の正福寺は妖怪画の第一人者水木しげるが幼少の頃魅入られたという地獄極楽絵図があります。妖怪ロードと併せて見に行きたいですね。

島根県には伊我山の峯寺、江津市の甘南備寺など、山岳宗教・修験道に通じるお寺も多いようです。
普段運動不足の方には修験道ゆかりのお寺にお参りするのが少しきついかもしれませんが、一見の価値がある名刹がたくさんありますよ。

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